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エプロンドレスとマリア

Category : その他
今日はバイトがシフトミスか何かで無くなりまして
暇になったもののイベントの疲れがあったので
ゴロゴロしていたら妄想出てきて結果がこのSSです。

ハヤテのごとく!のマリアさんが拾われる前のお話?らしいです。
3時間ほどで一気に書きましたので、自分でもよく分からないです。
誰も読まなくても、あとで一人で勝手に恥ずかしい思いをして
力にしようと思います。



エプロンドレスとマリア

少女は夢を見ていた。
暖かで優しい夢を。

「いい子にしていてね。仕事へ行ってくるから。」
母親はしゃがみ込んで、まだ言葉もしゃべれない娘を頬から髪へとやわらかに撫でた。
「うぅ」
離れがたい母親をよそに、娘は無邪気に微笑んだ。

母親は娘と別れ、住み込みで雇ってもらっている金持ちの屋敷へ向かった。彼女と娘は屋敷の敷地内にある空き小屋に住んでいた。昔は屋敷の庭師が使っていたそうだ。雇われている使用人は他にもたくさんいるが、すべて屋敷内の使用人部屋に住んでいる。屋敷にはもう使用人が泊まれる部屋は無く、もちろんそれ以上の使用人の必要も無かったわけだが、屋敷の主人である老夫婦が、身寄りもなく仕事と住む場所を求めて来た親子を可哀想に思い住まわせてあげたのだ。
 他の使用人達はそんな主人を立派な人だと思いつつも、母娘は自分達の居場所に割り込んできた不愉快な異物として認識した。母娘は最初屋敷に薄汚れた格好で、子を連れて来たので第一印象は悪かったうえ、働き始めてからも母親は誠実によく働くため主人達から非常に気に入られていたからだ。また老夫婦が彼女が仕事の間、たびたび娘を預かって可愛がったり、養育のために時間的にも賃金にも彼女を特別扱いしていたのも、使用人達の不満の原因だった。
 そんな他の使用人からの嫉妬や偏見に満ちた屋敷で、母親は当然のごとく汚い仕事や他がやりたがらない仕事を押し付けられたうえ、嫌がらせもされた。特に女の使用人からは酷いいじめを受けていた。
「あの人きっと男に捨てられたのね、馬鹿なんだわ」
「全くご主人が優しいからここにいられるものの、子連れなんてほんとずうずうしいわよね」
「あの人の娘もきっとろくな大人にならないわね、かわいそうに」
そんな冷たい笑いと陰口が、わざと彼女に聞こえるように行われるのもたびたびであった。

それでも母親は、娘の前ではそんな辛いことがあるようには見せなかった。
ただ、仕事の合間に隙間風が吹く小屋で、親子二人で過ごす時間だけでも母親は幸せだった。そしてそれは娘にとっても同じであった。
朝から夜まで母親はほとんど側にはおらず、老夫婦に預けられもしなかった時、幼い娘は非常に寂しい思いをしたが、その時は母親の着ていたエプロンドレスにしがみ付いて眠っていた。服に残った母親の優しい匂いと、エプロンドレスが呼び起こす母親に抱きしめられていた時のあたたかい感覚が娘に安らぎを与えていた。母親は仕事とお金の都合上、エプロンドレス以外を着ることは全くと言っていいほどなく、娘にとってそれは母親と不可分の象徴になっていた。

だが、そんな親子の暮らしは長く続かなかった。お屋敷の主人である老夫婦が交通事故で死んでしまったのだ。そしてその車には彼らに気に入られていた母親も一緒に乗っていた。高速道路での玉突き事故で、前に気付いて急停止したところを後ろから来た大型車に押しつぶされて運転手含め全員即死だったそうだ。

老夫婦がいなくなった屋敷は、実業家の息子らに遺産として相続されることになった。だが目的を失った屋敷はもはや必要は無く、お金にし兄弟で分配するため売られることになった。働いていた使用人達の何人かは、息子達のもとで働くことになったが、その多くは職を失った。

娘はひとり取り残された。母親がいつになっても側に帰ってこないことと、周りが騒がしいことを感じてはいたが、幼い彼女には何が起こったか分かるはずもなかった。
解雇が決まり自分のことで忙しい使用人達にとって、その娘は邪魔な存在だった。
「ご主人夫妻、まだまだ元気でお亡くなりになるような歳じゃなかったのに」
「あの人の不幸が移っちゃったのかしら。」
「あんなのに構ったせいで・・・。優しいのに不運な方達よね」
「私達もこんな大変な目にあうことになって、ほんと全部あいつのせいなんだわ」
そんなふうに死んだ母親を激しく憎んだ彼女らは、当然自分がその娘を引き取ろうとはしなかった。主人や自分らの不幸の原因である女の娘などとは、出来る限り早く離れたかった。そして娘をどうするか話し合われた末、一人が言った。
「この娘、屋敷にいなかったことにして捨ててきちゃいましょうよ」

彼女らは屋敷に残ったその親子の物や書類等を処分し、主人の息子達には事故で死んだ使用人は独り身で家族等はいなかったと説明した。都合のいいことに老夫婦と息子達は全くといっていいほど交流はなく、母娘のことなど知らなかったので、すべて順調にいった。

そして使用人達が屋敷を出る前日。屋敷の引き払いで忙しい中、一人の使用人に娘は押し付けられ、捨てられることになった。使用人はそこら辺に捨てるのは流石に罪悪感から出来なかったが、かといってちゃんとした孤児院に引き渡すほどの思いやりは無かったので、屋敷の近くにあったとある教会へ捨てることにした。娘は母親のエプロンドレスに包まれ持っていかれた。自分の状況が分かるほど年はいっていなかった。ただ母親が側にいないことが恐怖であり、悲しかった。寂しさを紛らわすためひたすら母親の匂いと感触のするエプロンドレスにすがって泣いていた。
「わたしらを恨むんじゃないよ、あんたの母親が全部悪いんだから。じゃあね」
そう言って使用人は、周りを見渡し人がいないことを確認してから、彼女をマリア像の前の花壇に置いて足早に帰っていった。残された娘は真っ赤になった顔をエプロンドレスに押し付け泣きしゃくるだけだった。辺りには彼女の泣き声と木の葉の摺れる音だけが静かに流れていた。
そしてマリア像だけがそんな娘を優しく見守っていた。



「マリア帰ったぞ。マリア、起きろ」
「・・・んん、なぁにナギ。」
「また箒持ったままソファなんかで寝おって・・・」
「なんでかしらね、この服着ていると妙に落ち着いて」
「なんでって、マリアには下働きが合ってるからじゃないのか」
「・・・失礼な」
「たまにはオシャレでもしたらどうだ。で、そんなことより私はお風呂に入りたい」
「はいはい、ふふっ」
「何がおかしい」
「ナギはやっぱり甘えん坊さんだなぁって」
「むっ、わ、私だってお風呂ぐらい一人で入れるぞ!!」
「じゃあこれからはそうします?」
「うっ・・・だっ、だがマリアはだってほら、頭洗うの上手いし、楽しそうにしているし・・・。」
「はいはい、ナギは一人で目つぶって髪洗うなんて怖くて出来ないものね、全くかわいいんだから、ふふふ」
「もーっ、馬鹿にするなっ」
「はいはい」




おしまい。



Comment

読みましたよ
・・・と、予期せぬコメントだったらゴメンナサイw

いえいえ、これぐらいで恥ずかしがっていてはいけませぬぞ。
開き直りこそ肝心ではないかと思います。
ええ、ブログでラヴってコメる絵を妄想炸裂させた俺の開き直りデスw
リアルのラヴを切望しているだけではないのかというツッコミもありますが(ry

過去の自分を反面教師に

>にんクン。さん
コメントありがとうございます。
消して無かったことにしたい衝動に駆られましたが
にんクン。さんのおかげで留まることができました。
今後の良い教訓になりそうです。

>これぐらいで恥ずかしがっていてはいけませぬぞ。
そうですよね。
恥ずかしいからと言って人前に出さなかったら
他人の評価も分からず進歩もなかなか出来ませんし。
他人からの批判、軽蔑、見下し、冷たい視線を乗り越えて
高みを目指すべきですね。

>リアルのラヴを切望しているだけではないのかという
それは私もry


ではコメントありがとうございました!
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